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 涙の食卓

今夜、ふと思い立って一年振りに



「切干大根と高野豆腐の混ぜご飯」を作って食べた、



ひとりで。





これは彼の大好物の一品。







その日、仕事から帰ってきた彼は疲れてグッタリ、

何も食べずにベッドへ直行でグ~グ~・・・



その間に私は夕飯の準備をする。

いつもはプロ並みの腕前を持つ彼が

料理担当なのだが、たまにこうして

私に出番が回ってきちゃうことがあるのだ。



ベジタリアンの私達、

基本はブラウンライスに野菜料理。



でもその日は急に出番が回ってきたものだから

野菜がない。

そんなときに大活躍するのが乾物たち。



てことで献立は

切干大根と高野豆腐の混ぜご飯と

味噌スープに決まりだぁ。



昆布と干椎茸でとっただし汁で材料が

柔らかくなるまで煮てから醤油を加えて

汁がなくなるまで煮切るだけ、

という超簡単な一品。



あとはホカホカご飯と混ぜて上に青海苔を

ふれば、あ~、もう出来ちゃった。



彼はまだグ~グ~、ス~ス~。



ラナイのテーブルにキャンドルを灯し

料理を盛り付けディナーの準備完了。



「ご飯が出来た、よぉ・・・」



そっと起こすと、テーブルについた彼は

半分寝ぼけた様子で

生まれて初めて口にするであろうそれを

よく確かめもせずにいきなり食べ始めた。



無言。



大丈夫か?



3口ほど食べたところで

何を思ったのか急にスクッと立ち上がった。



あ?



と今度は私の横にくると

倒れこむようにひざまずき

消化活動でフル稼働中の私の胃のあたりに

顔をうずめて

私をギュウっと抱きしめた。





おぉ・・・?



まるで予想外の展開、

何だ、何が起こっているのだ?



そのまましばらく沈黙。



やっと顔を上げた彼の目尻には

涙が光っている。



「おいしい、

感動した・・・クスン」



おぉ!

泣いているのか?



納豆が平気で食べられちゃう珍しい外国人と

思ってはいたけど、切干大根やら高野豆腐やら



「この旨さ、日本人にしかわかるまい」



みたいなモン食べて感動して

涙まで流してくれるとは!!!





その後、頻繁に同じメニューが食卓に

登場することになったが、その度に

美味しいねぇ、ホントに、といって

食べてくれた。





そんなことを思い出しながら

1年振りに作って食べてみたけれど

あなたがいない夕食が

こんなにも寂しいものだってことを

久々に実感したよ。



クスン・・・






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21:23 | 彼はイタリア人
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