スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:-- | スポンサー広告
-    -

 過去からの解放

私は幼い少女だった。



褐色の肌をしていて

黒く長い髪は真ん中で分けられ

三つ編みにして胸のあたりまで垂れている。



大地の色をした粗い生地のワンピースを着て

まっすぐ前を見つめ、不安そうにたたずんでいる。



背の高い黄金色の草が

どこまでも広がっている畑のような場所、

その中にひとりぽつんと立ちつくし

私は自分の兄を待っている。



あたりはもう暗くなりかけている。

けれど兄がやってくる気配はどこにも感じられない。



私は兄が大好きだった。

そして兄も私をとても大切にしてくれた。

他に家族はいない。

私達はずっと二人で生きてきた。



その兄がいま傍にいない、

私はいま、ひとりになる、という不安に

襲われ始めていた。











これは10年ほど前に受けた

過去生退行催眠セッションの際に

見えたビジョンのひとつ。



そんなセッションを受けたことや

そこで見たビジョンのことなんか

すっかり忘れていたのに

今日、突然、そのとき私が待っていた兄が

今の彼なのだ、という感覚がやってきた。



見えたビジョンはその一場面だけだったから

なぜ兄を待っていたのか、

その後どうなったのかはわからない。



でも心細い感覚だけは

はっきりと思い出すことが出来る。



そのときの私は兄に頼る以外

生きていく術を知らなかった。

兄がすべて。

その兄の不在は私にとっては致命的だった。







そのときの感情が細胞に記憶されていて

いま、こうして離れ離れで彼を待つという日々を

送っている私に影響している、と考えるのは

なんだかとってもセンチメンタルだけれど

このなんともいえない不安な気持ちが

幼い少女だった私のものならば

ようやくそれが解放されるときが

やってきたのかもしれない。



今の私は、唯一頼りにしていた兄を失い

生きる術を知らなかった幼い少女ではない。



彼を待つ、という選択も出来るし

それも不安と隣り合わせではなく

もっと前向きに待つことも出来るし

ひとりで生きていく、という選択も出来る。





私は心の中のビジョンで

彼女をそっと抱きしめ

「ありがとう」といって

彼女を自由にした。

兄を待ち続けるしかないという

思考の鎖から。



思い出させてくれて

ありがとう。



もう私は大丈夫だからね。



スポンサーサイト
00:21 | 精神世界的恋愛思考
comment(0)     trackback(0)
comments
comment posting














 

trackback URL
http://marielvincenzi.blog60.fc2.com/tb.php/65-7b754143
trackback
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。