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 指輪にこめられた想い

ただいま夫の実家に帰省中。
イタリア滞在中の私たちの行きつけのバールは
家から歩いて5分程のところにあるbar sportだ。

IMG_0218_convert_20081223001016.jpg bar sport cafe


朝、散歩がてらまずビーチを歩いてからお店へと向かう。
初めて夫の実家を訪問したときも、毎日のようにコーヒーとペストリーの朝食を
食べにここへ通ったものだった。
3年振りに同じバールの席に座り2杯目のコーヒーを飲みながら
店内を眺めてみる。

オーナーのミケーラとその娘たちがカウンターの後ろで
客たちと会話を交わしながらエスプレッソを煎れている。
以前も見かけた初老の男性が同じテーブルで同じ新聞を広げている。
他にもたくさんの常連たちが集まって賑やかにお喋りをしている。
こうして見ていると、まるで3年前のまま時間が止まっているかのようだ。
ただひとつ、確かに以前とは違うと感じさせるものがあるとすれば
それは二人の薬指にはめられた指輪かもしれない。

イタリアへ到着した翌日、リビングルームで夫の両親とわたしたちの4人で
午後の緩やかなひとときを過ごしているとき、
マンマが手に持っていた小さな箱を開けた。
その中から取り出したのは二つの指輪。
夫の祖父母が身につけていた大切な指輪だ。
マンマがまず祖母の指輪を夫に手渡す。
それを受け取った夫は
まずマンマにキスをし、次に私にキスをしてから私の左手を取ると
薬指にそっと指輪をはめた。
真ん中に小さなダイヤが埋め込まれたシンプルな金の指輪。
それが時を経て祖母から私へと引き継がれたのだ。
今度は私が祖父の指輪を夫の薬指にはめる。
同じようにマンマと夫にキスををする。
はめ終わるとマンマが語り始めた。

「この指輪をあなたたち二人に受け取ってほしいと思っていたの。
 なぜってこれの持ち主だった息子の祖父母は生涯幸せに添い遂げたから。
 あなたたちにもずっと幸せで生涯一緒にいてほしい、
 その願いを込めてこの指輪を捧げます。」

お互いを見つめ合うと全員の目に涙が光っていた。
わたしたちは4人でしっかりと抱き合った。

「これであなたも家族の一員になったのね。」
と涙を頬に伝わせたマンマが言った。

ガールフレンドとして初めて実家で過ごした3年前も
家族同然に扱ってくれていたのだが、
改めてマンマから言われたひとことは私の心を打った。
何も言わないけれど、愛する息子の嫁として、孫を作れるかどうか怪しい歳頃で
しかもイタリア語でのコミュニケーションが出来ない日本人の私を
迎え入れることに全く抵抗がなかったとは思わない。
家族の繋がりを何よりも大切にする彼らが
私をファミリーの一員として迎えてくれたという重要な出来事を、
この指輪は象徴しているのだ。
脈々と受け継がれていくイタリアンファミリーの血と、
家族を大切にする思い、
キラリと光った指輪が私に語りかけてくるようだった。

benvenuti nella nostra famiglia.

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00:51 | イタリア滞在日記
comment(8)     trackback(0)
comments
chapcheさま
はじめまして、コメントありがとうございます。

ご婚約おめでとうございます。
指輪探しの状況はいかがですか?
私は今まであまり指輪にこだわりはなかったのですが
夫の祖母の指輪を受け継いでからというもの
結婚という契約について改めて真剣に向き合うようになりました。
やはり指輪というのは意味があるんだなぁと思った次第です。

お二人にとっての運命の指輪が
見つかりますように。
2009/01/07 18:27 | | edit posted by mariel
はじめまして
はじめまして。

とっても素敵なお話ですね。
私は現在婚約中で指輪を探しているところです。
私達にはこういう代々受け継がれる指輪はありませんが
このエピソードを読んで、今まで早く指輪が欲しいって
ちょっと焦ったこともあったけれど、ゆっくりじっくり
本当に心惹かれる物に出会うまで探し求めようと思いました。
2009/01/04 17:59 | | edit posted by chapche
solさま
夫の薬指に指輪がはめられているのを見るのは
なんだか不思議なかんじがします。
ちょっとばかり気恥ずかしいような変な気持ちになったりして。
時間が経てば慣れるのでしょうけどね。
2008/12/24 21:27 | | edit posted by mariel
とっても素敵な時間を旦那さまの実家でお過ごしなのですね。
指輪の話はとっても胸が熱くなるお話ですね。
大切な記念日が1つ増えましたね。
2008/12/24 19:04 | | edit posted by sol
una ragazza fortunataさま
ありがとうございます。

すっかりご無沙汰していますが、どうしていらっしゃるのか
気になっていました。
una ragazza fortunataというお名前から、何か素敵な展開が
あったのでは?と想像してしまうのですが。

今度は是非4人でお会いしたいですね。
2008/12/24 05:15 | | edit posted by mariel
Ruikoさま
ありがとうございます。
今日、祖父母のお墓へ挨拶に行ってきました。
大切な指輪を引き継いでいく責任を改めてかんじました。
指輪をはめ慣れていないのでキンチョーします・・・
2008/12/24 05:02 | | edit posted by mariel
tanti auguri!!!
私も涙が滲んできました。
本当にあらためて、おめでとう。

去年、イタリアで会えたらいいですねといいつつ、
日本で一度お会いしたものです。覚えていますか?

いつか、また会えると良いな。
私のパートナーとも一緒にね。(誰だろう?)

Buon natale e felice anno nuovo


2008/12/23 22:35 | | edit posted by una ragazza fortunata
おめでと~~~! 
良かったね。
お幸せに。

Dによろしくv-222
2008/12/23 10:15 | | edit posted by Ruiko
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