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 コミュニケーション



「どうやって英語を勉強したんですか?」

国際結婚をしているからなのか、最近よくこんな質問をされる。
留学経験もなければ、英会話学校に通ったりしたこともないので
「はぁ、独学でして」とお答えしています。

今のように幼少時からの英語教育が盛んな時代ではなかったので
初めて英語を勉強したのは普通に中学生になってから。
しかもコテコテの「ジャパングリッシュ」、とても英語とは言えなかった。
ただ、うちの家庭はちょっと変わっていて、
その頃流行っていたアイドルが出ている歌番組を観たり
歌謡曲(J-POPなんて言葉がなかった時代ですから)を聴くのは禁止で
そのかわり家で流れているのはカーペンターズやアンディウイリアムスやら洋モノばかり。
嫌でもそれらを耳にしていたから耳だけは英語に慣れていたのかもしれない。
周りの友達がピンクレディーを聴いている頃、
私はABBAやビリージョエルを聴いている変なヤツだったのである。

20代の頃、数ヶ月間ニューヨークに滞在する機会があり、
そのとき初めて生の英語に触れることになる。
交差点で信号待ちををしているときに
「Do you have the time?」と聞かれ、相手が腕時計を指すジェスチャーを
していたことから、それが時間を尋ねるフレーズなんだとわかって
おぉ~、そんな聞き方もあるのか、としばし感動。
スーパーで買い物中、レジ待ちの列にいたとき年配の女性に
「Are you in line?」と聞かれ、あぁ、列に並んでいるかどうかは
こうやって聞けばいいのか、と納得したり。
そんな風にして
生活に密着した英語を少しずつ身体で感じながら覚えていった。

一方、夫はというと、小さい頃から生の英語に触れる機会に恵まれていた。
というのは夫の実家は海辺のリゾート地で、夏になると
外国から大勢の観光客がやってくるのだ。
アルバイトをしながら、バスケのゲームをしながら
ときには年上の女性から(!)英語を学んでいったとのこと。
そして20歳そこそこで単身アメリカに渡り、
私と出会った31歳のときには夫の英語はネイティブレベルであった。

出会った頃は私もそこそこ英語は話せるようにはなっていたけれど
所詮旅行英会話にちょっと毛が生えた程度の英語では
イタリア人のマシンガントークに対抗できるはずもなく
思っていることを伝えられないもどかしさを痛感し悶えまくった。
その後、夫とつき合っていくうちに、この「思いがうまく伝えられない」の
原因は言葉の問題だけではない、ということに気づかされていくことになる。

どうやら思考パターン、ひいては自分自身に対する態度がかなり影響しているらしい。
夫はイタリア人、アメリカ在住10年以上、思ったことはストレートに言う。
イエス、ノー、もはっきりしている。
自分自身をよく知り信頼している。
自分を愛し大切にする。自分に責任を持ち他人の自由を尊重する。
私は日本育ちの日本人。
自分自身の気持ちより、人にどう思われるかがとても気になる。
気にするあまり自分の本当の気持ちを途中で見失ってしまう、またはごまかす、うまくすり替える。
他人の感情にまで責任を持てるはずはないのに
これを言ったら相手はどう思うだろう?と気にして(=相手に嫌われるのが怖い)
なかなかズバリと本心を口に出来ない。

そんなふたりが会話をすると、どうなるか。
自分自身にチューニングしていてクリアな状態の夫は
ひとことひとことが明確で結論も早い。
私はというと、まずはクッション言葉というか言い訳のようなものを
一通り並べてから最後にやっと結論にたどり着く。
ズバッ アンド グダグダ、まるでリズムが噛み合いません。
で、たいがい私が英語で苦労するのはそのわけわかんないグダグダの部分であって
最後の結論ていうのはいたってシンプルなものだったりする。
曖昧なことを英語で言おうとするからいけない。
曖昧さと英語は相容れないものだってことがよ~くわかりました。
日本人的な思考をそのまま英語に置き換えちゃダメなのね。

あと、わかったふりをするのもいけない。
付き合い始めた頃は、話の途中でわからない単語や言い回しが出てきても
流れを遮ってしまうのが申し訳ないような気がして
わからないということをなかなか言い出せなかった。
なので顔では なるほど~、という振りをしながら
頭の中では話の前後の脈略から推察してなんとか意味を理解しようと、
まあ大変疲れることをやっていた。
すべてがハートに見えちゃうラブラブ期間中や、お試しデーティングの相手なら
それでもまだ何とかなるのかもしれないが
いつまでもその場しのぎの対応をしていては先も知れている。
私は話の途中でもタイミングを見計らってわからないことは聞くようにした。
そのたびに夫は私にわかる言葉を使って丁寧に意味をおしえてくれる。
手間はかかるが、その手間もコミュニケーションの大切な一部なのだ。

私たちはコミュニケーションに手抜きをしないよう心がけている。
夫は、例え白熱した議論に発展しようがシリアスな局面に直面することになろうが
ためらわずに容赦なく真実を直球でぶつけてくる。
私は痛いのは承知でその球を正面で受け取るようにする。
中途半端な関係の相手だったらまず去ってしまうだろう。
誰だって耳に痛いことはなるべく聞きたくないものだし、きちんと受け止めるのは面倒くさい。
「アモーレ、アモーレ」と甘い言葉を聞いているほうが楽ちんだ。
けれど相手が去ってしまうかもしれないリスクを承知でそこまでやるのは
お互いが自分の真実の言葉を語り、ときにぶつかり合うことで
相手をより深く理解することができるようになるから。
そういうレベルのコミュニケーションができなければ
関係を続ける意味はないし時間の無駄になってしまう。



さあ、直球に備えてトレーニング、トレーニング。
ちなみに投げるほうは、まだまだへなちょこであります。
球が緩すぎて相手まで届かないこともしばしば、トホホ。

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13:19 | 国際結婚
comment(3)     trackback(0)
comments
solさま
新居へようこそ(笑)
solさんの旦那さまは英語ネイティブの方なのでしょうか?
うちはお互い英語が母国語ではないので夫からのつっこみは
それほど厳しくないのですが、それでもうっかり単純ミスを
口ばしったりすると「TOEIC○点てホント?」と嫌味が飛んできます。
く、悔しい~。

微妙で曖昧な表現が日本語の美しいところでもあると思うのですが
それをそのまま英語にしようとすると大変だなぁ、というのが
私が実感しているところです。
なので頭の中で日本語→英語に翻訳するのではなく
直接英語で考えるようしています。

お互い頑張りましょうね。
2008/10/20 14:07 | | edit posted by mariel
No title
お引越しをされたんですね。
私の英語も独学なのですが、かなりいい加減なので旦那さんと英語で会話を…と思っても注意される事が多くて日本語になってしまいます。
日本語の曖昧さを減らしたら変わってくるものでしょうか?
私も見習って勉強をしなくちゃ!です。
2008/10/20 13:19 | | edit posted by sol
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2008/10/20 10:19 | | edit posted by
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