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手の記憶

私の目尻ににじんだ涙を彼が舌でやさしく舐めとっていく・・・・・・強い風が続いている日曜日の夕暮れ、私の部屋の窓からサンセットにむけて刻々と様子を変えてゆく雲の多い空が見える。ベッドに仰向けで寝ていた私の上に彼の身体が重なってきた。彼が泣いている・・・?なぜなのかははわからない、泣いている人に、なぜ泣いているのかと訊くのはなんだかおかしなかんじがする。理由なんか知る必要はない、私はただ黙って彼を抱き...

分岐点

あなたならどちらの道を選びますか?#1歩きやすく舗装されていて道幅も広くまっすぐに地平線に向かって続いていて迷う心配もなく、道端には美しい花が季節ごとに咲き風に乗って心地よい音楽まで聞こえてきそうで穏やかな太陽の日差しが降り注ぐ道#2これは一体道なのか?と疑ってしまうほど荒れていて、自分の足元さえ見えないくらいあたりは真っ暗でもちろん道の先が見渡せるはずもなく常に手探りで不安をかかえながら前に進ん...